予防歯科

スウェーデン型予防歯科

当院ではスウェーデン型予防歯科を行っています。

スウェーデン型予防歯科グラフ

スウェーデンは19世紀~20世紀前半にかけては、ヨーロッパの最貧国の1つであり国民の歯科事情は大変に悪いものでした。しかし1970年代以降、歯科制度が改正され治療中心から予防中心へとシフトしました。

今では世界一、歯の健康な国となりました。
80歳での平均的な歯の本数は25.2本です。
(日本では80歳で平均8.9本)

スウェーデンの人々は歯をたくさん持っており、そして予防目的での歯科受診率が大変に高いことがわかります。
「虫歯になったら治療する」のではなく、口の中の細菌を減らすことで「虫歯、歯周病を予防する」
という考え方をしています。


予防プログラム
(次の3つを行うことで予防します。)

虫歯、歯周病を予防する3つのステップ

1. リスク検査

まずは、お口の中の状態を検査して知ることが大切です。

2. リスクに応じたセルフケア

ご自身で行う毎日のケア
歯ブラシ、歯間ブラシ、フロス(糸ようじ)を使いすみずみまでしっかり歯垢を落としましょう。

3. 歯科医院での定期メンテナンス
(プロフェッショナルケア)

プロフェッショナルなスタッフが減菌処置を行います。
ご自身での歯磨きでは取りきれない古くなった歯垢(細菌の塊)や、目に見えない細菌(バイオフィルム)を歯科医院で機械や薬品を使用して取り除きます。

スウェーデンの取り組みでは、過去に治療で歯を失った経験のある30~50代の患者さんが3~4か月ごとに歯科医院で定期検診を受けて歯磨きなどのセルフケアを続けた結果その後30年間に、さらに歯を失う人の数を4分の1にまで減らすことに成功したのです。

リスク検査 セルフケア 定期メンテナンス


1. リスク検査

リスク検査を行いご自身のお口の状態を知っていただきます。

レントゲン検査

レントゲン検査をする

レントゲンを撮影して歯周病により骨が溶けていないかを調べます。

歯周ポケット

ポケットの深さを測定する

歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)の深さを器具を使用して測定します。測定数値:2~3mmが健康な状態の歯ぐきです。数値が高いほど歯周病が進行しています。4mm以上のポケットが歯周病と診断される数値です。

歯の動揺

歯の動揺度を測定する

歯がどれくらい動くか器具を使用して調べます。歯を支えている骨と歯ぐきが弱っていないかを診断します。

歯の出血

歯の出血を見る

先程の歯周ポケット測定後の歯ぐきからの出血を診ます。健康な歯ぐきは出血がありません。歯ぐきに炎症がある場合は出血します。出血がある場合、歯周病菌が著しく増えてしまいますので細菌を減らす処理をします。

顕微鏡検査

顕微鏡検査をする

歯と歯ぐきの間にある歯垢を採取し、歯周病原因菌などがいないかを調べます。形が長細い菌は悪玉菌です。丸い菌は善玉菌です。悪玉菌が歯周病の原因になる菌と言われています。

虫歯の有無

虫歯の有無を見る

歯にレーザー反射光をあてることにより初期虫歯も、発見できる歯面状態認識装置です。痛みも全くありませんので、お子様にも安心して検査していただけます


2. リスクに応じた毎日のセルフケア

ご自身で毎日、ケアを行っていただきます。
歯ブラシ、歯間ブラシ、フロス(糸ようじ)を使い、すみずみまでしっかり歯垢を落としましょう。

磨いているのに磨き残しが・・・

家庭で出来るセルフケアの代表は歯磨きですが
磨いているようでも磨き残しが多いのが現状です。

歯垢が残りやすいポイント

歯垢が残りやすいところ
(写真の赤い印のところ)

  • 歯と歯の間
  • 歯奥の噛み合わせ
  • 歯と歯ぐきの境目
  • 抜けた歯のまわり
  • 歯と歯が重なっているところ

スクラッピング法

スクラッピング法

上の画像のように毛先を歯に90度にあて、1~2本ずつ20回は横に小刻みに動かして磨いて下さい。

歯ブラシのみで歯垢を除去するには限界があります。歯ブラシの毛先が届きにくいところがあるのです。
そういったところにおすすめしたいものが歯間ブラシや糸ようじです。
歯ブラシの後、フロス(糸ようじ)や歯間ブラシを使用し歯ブラシではとれない場所の歯垢を除去しましょう。

デンタルフロス

フロスの使い方

図のようにフロス(糸ようじ)を左右の人差し指に巻きつけ歯と歯の間を前後に動かして歯と歯の間についているプラーク(食べかす)を取ります。

歯間ブラシ

歯間ブラシの使い方

歯と歯のすき間が大きい方やブリッジ(橋かけのかぶせ物)が入っている方は歯間ブラシを使用しましょう。


3. 歯科医院での定期メンテナンス
(プロフェッショナルケア)

プロフェッショナルなスタッフが減菌処置を行います。
ご自身での歯磨きでは取りきれない古くなった歯垢(細菌の塊)や、目に見えない細菌(バイオフィルム)を歯科医院で機械や薬品を使用してお口の中の細菌を減らします。

①歯石除去を行います。(歯石にはたくさんの細菌が住みついています。)
②下記のメニューを行います。
③必要な場合、歯磨き指導も行います。

うがい薬

うがい薬(コンクール)

うがい薬でうがいをしていただき、お口の中の細菌を減らします。

染め出し剤

染めだし剤(ロンデル)

染めだしをして磨き残しの場所を確認し、患者さんにも見ていただきます。(必要な場合に行います。)

歯ブラシ・歯間ブラシ

歯ブラシ・歯間ブラシ

磨き残しや、古くなった歯垢(細菌の塊)を落としていきます。歯と歯の間を歯間ブラシやフロス(糸ようじ)を使用して歯垢を除去します。

アミノ酸剤(グリシン)

アミノ酸剤(グリシン)

歯ブラシでは取れない目にみえない細菌(バイオフィルム)を薬と機械を使用して除去します。

ラバーカップ

ラバーカップ

毎日のブラッシングや食事により傷ついた歯をツヤツヤでなめらかにします。なめらかな歯の表面には歯垢がつきにくくなります。

ネオステリングリーン

ネオステリングリーン

歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)の中を消毒の薬で洗浄し細菌を減らします。

舌ブラシ

舌ブラシ

舌に付着している細菌を舌専用ブラシで取り除きます。口臭予防にもなります。


虫歯や歯周病が与える悪影響
(虫歯や歯周病は身体全体にも悪影響を及ぼします)

▲ 食事を楽しめなくなる。

虫歯や歯周病が原因で総入れ歯になると、自分の歯で噛む場合の1/4しか噛めないと言われています。
そのため固いものが食べづらくなり、好きなものを食べられなくなってしまいます。

▲ 見た目が老けて見える。

虫歯や歯周病が原因で入れ歯になると、口の周りに細かなシワができやすいため老けた印象の顔になってしまいます。

▲ 認知症のリスクが高まる。

虫歯や歯周病で歯を失うと、よく噛むことができなくなります。
その結果脳への刺激が少なくなり、ボケやすいと言われています。

▲ 出産に大きな悪影響が…

歯周病にかかっていると早産のリスクが7.5倍になるといわれています。

▲ 口臭で家族や友人に嫌われる。

口臭の原因の大半は歯周病です。
家族や友人に「口が臭い」と嫌われたら楽しくお話することもできなくなってしまいます。


歯周病によっておこる疾患

歯周病によっておこる疾患

お口の中だけではなく、ご自身の身体全体や将来、そしてお子さんにまで悪影響を及ぼしてしまう虫歯や歯周病。
これらを防ぐためには、日々の歯磨き(セルフケア)と定期的な歯科検診で行うプロフェッショナルケアがとても大切になります。

プロに、お口の中とご自身で行うセルフケアが出来ているのかをチェックしてもらい、虫歯や歯周病を予防しましょう。

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